がん保険に入るならば診断給付金が出るタイプのみ検討しなさい

がん保険に入るならば診断給付金が出るタイプのみ検討しなさい

がん保険に加入しようと考えているが、どんながん保険に入ればよいかわからない方。

がん保険に入るならば診断給付金が支払われるがん保険に入りましょう

その他のタイプのがん保険は検討しなくて良いです。

この記事では、その理由をお伝えします。

がん保険の種類

冒頭のように言われても、何のことかよくわからない人も多いのではないでしょうか。

まず、がん保険の給付金にはどのような商品があるのか整理してみます。

タイプ別に分けてみると、以下のようになります。

・がん診断給付金
・がん入院給付金
・がん手術給付金
・放射線治療給付金
・抗がん剤治療給付金
・ホルモン剤治療給付金
・がん先進医療給付金

やたらに多いですね。

ほとんどのがん保険の給付金は、上の何れかに該当すると思います。(組み合わさることもあります)

それぞれについて簡単に見ていきますが、ここは飛ばしてもらっても構いません。

結局、検討に値するがん保険は診断給付金がもらえるものだけである、ということを覚えていただければ結構です。

がん診断給付金

がんと診断確定された場合に支払われる給付金です。

一括で100万~300万円程度支給される商品が多いです。

再度がんにかかった場合、再び給付金が支払われるタイプもあります。

がん入院給付金

がんで入院したときに支払われる給付金です。

1日あたり1万円が支給されるものが一般的です。

医療保険では入院給付金の支払い日数に60日や120日などの限度がありますが、がん保険の入院給付金では無制限の場合が多いです。

がん手術給付金

がん治療のために所定の手術を受けた時に受け取れる給付金です。

放射線治療給付金

放射線治療を行った時に受け取れる給付金です。

抗がん剤治療給付金

抗がん剤治療を行った時に受け取れる給付金です。

ここで言う「抗がん剤」とは、被保険者が通院した時点において、総務大臣が定める日本標準商品分類の「8742腫瘍用薬」に分類される医薬品を指します。

(詳しくは、総務省のホームぺージに記載があります。
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/syouhin/2index.htm

ホルモン剤や生物学的製剤は、抗がん剤には該当しませんので注意が必要です。

がん先進医療給付金

保険適用外である「先進医療」を受ける場合に支払われる給付金です。

詳しくは、以下の記事を参考にしてください

 

がん保険を診断給付型にするべき理由

上述の通りがん保険には、

「がんと診断された場合にお金が受け取れるタイプ」

「がんの治療・入院時にお金が受け取れるタイプ」があります。

そして、冒頭でも述べましたが、後者は検討しなくてよいです。

理由は以下です。

・診断給付型以外のがん保険は、診断給付型より支払い条件のハードルが高い
・診断給付金型以外は給付金額が小さい
(がん先進医療保険は除く)

では、それぞれ見ていきましょう。

診断給付型以外のがん保険は、診断給付型よりも支払い条件のハードルが高い

がんの治療・入院時にお金が受け取れるタイプ」の保険をおすすめしない理由の1つは、支払い条件のハードルが高いからです

がんの治療でお金がもらえているならば、がんに罹っています。よって、診断給付型であれば、確実に診断給付金をもらえています。

しかし、診断給付金がもらえる、つまりがんに罹ったからといって、その他の給付金がもらえるとは限りません

たとえば、あなたががんと診断された時すでに進行ステージⅢやⅣの患者だとしましょう。

がんの発症位置や症状が重い場合、手術ができないことも考えられます。その時、がん手術給付金ではお金は受け取れないのです

放射線治療給付金・抗がん剤治療給付金も、放射線治療・抗がん剤治療が行われなければ、給付金を受け取ることができません。

一方、診断給付金はがんと診断されれば、一括で100万円なり200万円なりがもらえます。さらにそのお金はあらゆる用途に使えます(たとえば、ヘアウィッグなど)。

しかし、がんの治療・入院給付金では、そのようなニーズも果たせません。

診断給付金タイプ以外は給付金額が小さい

がん治療や入院の際に給付金がもらえるタイプの保険は、給付金が小さい場合が多いです(がん先進医療保険は除きます)。

他の記事でも述べているのですが、保険の重要な本質は「小さな掛金で万が一の時に大きなお金を用意する」ことです。

給付金を10万円や20万円をもらったら、悪い気はしません。ただ、あなたはそのお金がないと危機的な状況に陥るのかどうか自問してみてください。

どうでしょうか?生きていけなくなるほど困るでしょうか?

そのような方は多くはないと思います。

がん保険以外にも言えることですがが、自分で用意できる金額を保険で用意する必要はありません。むしろ、そうするべきではないです。

なぜなら、生命保険は加入者側がトータルでは損をするギャンブルのようなものだからです。これに加入すればするほど、あなたが損をする可能性が高くなります

よって、必要最低限の加入に留めるのが良いです。

ですから、がん治療・がん入院給付金の金額くらいであれば、預貯金等で持っている方も多いと思います(たとえ、持っていなくても貯められる額です)から、検討しなくても良いと考えます。

結論

繰り返しになりますが、がん保険に入るならば診断給付金が受け取れるものに加入しましょう。

その他のタイプは検討しなくてよいです。

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