特約の多い保険が検討に値しない理由

特約の多い保険が検討に値しない理由

「生命保険に入ろうと考えているが、特約が多く複雑で、主契約に付け加えるべきかわからない……」

「現在加入している保険の特約についてイマイチわからない……」

生命保険の特約に関して、このように感じている方は多いのではないでしょうか?

それが普通です。良く理解している方は少ないと思います。

はっきり言って、特約が多く複雑な保険は検討に値しません

この記事ではその理由と特約との付き合い方をお伝えします!

特約とは

特約とはそもそも何なのでしょうか?

特約は、主契約の保障内容を充実させるため、あるいは保険契約者一人ひとりのさまざまなニーズに対応するために、主契約に付加されるオプションという位置づけである。

ニッセイ基礎研究所 編(2011),「日本の生命保険」P.103 ,日本経済新聞出版社

メインの契約に付け加えるものということですね。特約はそれ単体では契約できません。

特約があまり良い仕組みでない理由

重要なので、もう一度。

特約の多い保険や複雑な保険は検討に値しません

なぜか?

それは契約内容がわかりにくいからです。

あれ、何もおもしろいことを言っていないぞ、と思われた方。

申し訳ありません。ですが、これが主たる理由です。

契約内容がわかりにくいと何が起きるでしょう?

契約者がしっかりそれをを理解していない可能性が高まりますね。

では、もし保険の契約者が契約内容を理解していない場合、どのようなことが起きるでしょうか?

保険金が支払われる必要がある時に、契約者が保険金を受け取れないということが起きかねませんよね。

実際に、2000年代には「保険金の不払い事件」が社会的に話題となりました。

この原因は様々あると思いますが、

・販売側が保険商品の内容を顧客によく理解させないまま加入させていたこと
・顧客が保険商品の内容を理解していなかったこと

などが一因として考えられます。

これは保険内容が複雑でなければ起こらなかったのではないでしょうか。

特約との付き合い方

では、特約とどのように付き合っていけばよいのか。

以下のグループに分けて考えます。

・まだ保険に加入していない、または加入している保険に特約を付けていない方
・既に加入している保険に特約を付けている方

生命保険に加入していない、または加入している保険に特約を付けていない方

なるべく特約の多い保険に入らないでください

いざ、契約時になると不安になってついつい多くの保障を望んで、特約を付け加えたくなるかもしれません。

その時は、複雑な契約内容にすることはNGであり、契約内容はsimple is best であると思い出してください。

もし、特約の多い保険に入ったとしても、なるべく特約はつけない、そうでなければせめて特約の契約は必要最低限に抑える。

とにかく契約内容を複雑にしないことが肝要です。

既に加入している保険に特約を付けている方

加入している保険の特約に関して、ご自身で内容を理解していて、それが必要な保障であれば問題ありません。

しかし、特約の内容が良くわからなかったり(主契約の内容がわからないのはもっと問題です)、理解していても必要な保障かどうかわからない場合は、見直すことが重要です。

まとめ

特約が多い複雑な保険はわかりにくいので検討に値しません。

まだ保険に加入していない方や、加入している保険に特約を付けていない方は、特約が多く複雑な保険に入らないように気をつけましょう。

既に加入している保険に特約を付けている方は、本当にそれが必要なのか保険内容を精査しましょう。

もし、自力で契約内容を見直すことが難しいという場合は、第三者に相談することも有効です。

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